DX、業務のデジタル化はお任せください

DX、業務のデジタル化はお任せください

DX(デジタルトランスフォーメーション)、業務のデジタル化を行いたいけれども、どこから手をつけて良いのかわからない、とお嘆きの経営者さま、経営企画担当者さま、どうぞご安心ください。

日本中に、プログラマーを抱えたSIerと呼ばれる、システムエンジニア、システムコンサルタントは多くおりますが、DXを10年以上成功させてきた、というスタッフはほぼ皆無といっていいでしょう。

元祖DXは、日本においては、「2007年問題」対応のため、2002年頃に騒がれ始め、当時大流行したものが、「大失敗」の烙印を押され、なぜか20年のときを経てリバイバルブームとなっています。

現在のプレーヤーの多くは40代前半であり、2002年当時はまだ大学生で、当然、DXのなんたるか、も知りもしなければ、その困難さ、目的、失敗要因を知りません。非常に多くの「ひよっこ」会社さんが「一番楽でお金を取りやすい工程」のみを武器に、全く業務知識や業界知識なしにトライアルをしています。

みなさまはその「練習台」にされたり「使い物にならないシステム」を押しつけられてしまいかねません。それこそまさに20年前の悪夢です。

「2007年問題」は「団塊世代の大量引退」にともない、その叡智や暗黙知を洗い出し、誰もが業務を標準化してこなせるようにすることが、得体のしれない「デジタル化」によって、できるに違いない! というところから始まったものです。

日本の大会社にはSAPなどIBMなどがバブル期以前に入れた、古い「基幹システム」と呼ばれる、仕様書も取扱説明書も存在しない、改訂に改訂を重ねられた、とてもおんぼろな仕組みが動き続けており、そのオペレーションは「オンナノコ」と蔑称された女性社員によって行われてきました。

団塊世代の多くはコンピュータの洗礼を受けることなく逃げ切りました。そのため日本には、本来起きなければいけなかった「第三次産業革命」であるところの「IT革命」が起きないで終わってしまったのです。そして現在「失われた20年」と呼ばれているのです。

しかし、実際には2004年から2007年にかけて、つまりリーマンショックが起きるまで、業務のデジタル化は着実に行われ、いくつもの成功事例を私どもは体験しています。当時はノートパソコンがデスクトップパソコンと同程度に安価になりつつあり、リモートワークやテレビ会議も発達したのです。

しかし、3つの要因で、デジタル化は壁にぶつかってしまいました。その一つが「ノミュニケーション」に代表される「昭和オヤジ的営業」の擁護と、IT畑出身の人が「技術オタク」扱いされたこと、早い話が「デジタルアレルギー」というものです。

この「デジタルアレルギー」が全世代的に広まり、せっかく全国の学校に配備した電子黒板が無用の長物となり、議員などから「税金の無駄遣い」呼ばわりされたりしました。

電車の中の広告表示用のモニターや、駅のコンコースの柱の大画面モニターも「デジタルサイネージ」と言って、日本はいちはやくプラズマテレビや大画面液晶テレビを開発したにも関わらず、その普及では東南アジアよりもはるかに遅れてしまったのは、この国に蔓延した「デジタルアレルギー」によるもので、コンピュータを使ったほうがはるかに効率的なのに、未だにファクシミリなどという前時代的なものが日本中にあって、使われているという現状がまさに「デジタル焼け野原」を象徴するものです。

当時、私どもは、さまざまな業種の会社とアライアンスを組んで、アナログ世代により使いやすいシステム構築を行い、いくつもの成功事例を作りました。DXにおいて一番大切なのは、十分な古参社員からのヒアリングと業務の「見える化」、そして、卓越したアイデアにより、無駄を削ぎ落とし、そのしくみを使うことで「すべての従業員の仕事が楽になる」「経営者も労働者もお客様も三方良し」となることです。

そのため、「要件定義」と「プロジェクトマネジメント」「導入スケジュール」「テスト期間」が要となります。

「デジタル化」が失敗しやすいのは、「属人的な仕事が消えて仕事がなくなる」という不安だったり、「効率化することで給料が減ってしまう」という保守的な考え方が、このリストラにつぐリストラの30年間で、あらゆる企業のあらゆるスタッフの「常識」となってしまったことです。

しかし、これから人口減少局面で、業務効率化は待ったなし、ですし、仕事が減るということはなく、どの企業もスケール(拡大)していく、か、新規事業や、新しい取り組みを行わないといけない、ことに海外進出や輸出を考えていかないといけない状況になっているのです。

30年前にハイパーメディアクリエイターが予言していた「でもお茶の間はなくならないし、招き猫はなくならない」という予言は見事に外れました。テレビが「全国のお茶の間のみなさん」と最後に言ったのはいつでしょう? 最後にだるまの目を入れたのはいつですか?

お茶の間どころか、客間も書斎もなくなってしまって、客間にあるべきだった、熊の皮、鹿の頭の剥製、オーディオシステム、ピアノ、瀟洒なティーセット、模造暖炉、リトグラフなど、あらゆる消費も消えてしまいました。でも、誰も何も困りません。

もともと日本人にはホームパーティなどという習慣はありませんでしたから、どこのうちの客間だった部屋にはぶら下がり健康器やら壊れたカラオケやらマッサージチェアやらが詰め込まれています。

レコードプレーヤーは持っているけれどもレコードは買ったことがない、という人もたくさんいたのです。そういう過去と決別するのは本当に辛いことのように思ったのですけれども、実際には一度もお客さんが来なかった客間のような「残骸」が会社の中にたくさんあるはずです。

私どもは、「言われたことだけやる」世代の人間ではありません。想像の数倍良いものを提供しないと喜んでいただけない。そのために膨大な時間もかかります。業界ごと、いや会社ごとに使っている用語も常識も少しずつ違うのです。

ほとんどのDXを得意と標榜しているソフト屋さんは、言ってみれば料理人です。確かに料理を作るのは楽しく、腕の見せ所ではありますし、見た目だけ見れば「美味しそう」なものも作れるかもしれません。

しかし、私どもは、年に一度のごちそうを作るわけではありません。DXというのは日々食べるごはんと同じです。見栄えはよくないかもしれません。しかし、どれだけ使いやすいか、誰一人置き去りにすることなく、みなさまに合格点をつけていただける、そして毎日使っていて辛くない、むしろ喜びである、そんなシステム構築を実現します。

そのために、どれだけの食材を用意できるのか、何より、いちばん大事なことは「目に見えない」。「御社にとっていちばん大切なことはなんですか?」という愚問は私どもはいたしません。なぜなら一番大事なのは、「その会社にとっての常識」「その会社の人が当たり前だと思っていること」だから、です。

「仏作って魂入れず」という言葉はデジタルトランスフォーメーションには当てはまりません。「プロジェクトマネジメント」の「定義書」に魂が入っていなければ、ミシュラン三つ星料理人を連れてきたとしても、そのプロジェクトは失敗してしまいます。

多くのプロジェクトの80%は失敗する、というのはプロジェクトマネジメントの教科書の1ページ目に書いてあることです。「経営者が経営課題に気づいていない」のではDXの仕事を受けられない、というソフトハウスには呆れてものが言えません。それを現場に入り込んで要件定義書を作るのがDXの肝だから、なのです。

DXのご相談はいくらでも承ります。私どもが課題発見できない場合、費用はいただきません。実際にはシステム構築はプロジェクト達成の20%程度でしかありません。ですから、既存のBI(ビジネスインテリジェンス)パッケージを導入して使ったところで、やはり8割のプロジェクトは失敗してしまうのです。

デジタル化、プログラミングには鉄則があります。「自分のバグ(不具合)は自分では発見できない」つまり盲点は絶対に出てしまう。ですから、あらゆるDXはよいビジネスパートナーを見つけられるか、にかかっている、とも言えます。

JICI現代問題研究所

投稿者:JICI現代問題研究所

現代問題研究所WEBマスターです。 ご連絡につきましては050-7109-0369までお願いします

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